ワーキング・プア
昨夜、何気にテレビのチャンネルをまわしていたら、「ワーキング・プア」という言葉が目に飛び込んで
きました。NHKでした。
ようするに、働いても働いても生活が豊かにならない人がどんどん増えているというのです。
とても人ごととは思えなくて、見入ってしまいました。(^_^;)
ニートとは違って働く意志はあるのに、リストラにあったりアルバイト的な仕事しかなかったりで、
その日暮らしの生活をしている人達が何人も紹介されていました。
都会に出れば何でも仕事があるだろう・・・と、都会にやってきた青年が、まともな仕事にありつけず、
30代になっても独身でホームレス。
年収600万もあったような人が、リストラにあって、アルバイトを何軒もかけもちして、やっと年収
200万とか・・・。子供もいるのに・・・。
税金が払えなくなってしまった農家とか・・・。
昔は商売繁盛していた服の仕立職人も、すっかり仕事がなくなって、それは無惨でした。
そうなってしまうと、もう生活費を稼ぐだけで精一杯で、何かを始める資金もなく、泥沼に
はまって、一生、そんな生活から抜け出せなくなってしまうのです。
そんな生活には不安はあっても、希望がまったくなく、そんな状況が続くと、人間というのは
荒廃していく・・・と言う専門家もいました。
そう言えば、僕は貧乏を経験するのはとても良いことだと思っているのですが、でも、うちの親
に言わせると、貧乏も長く続くと人間が腐ってしまう・・と言っていたのを思いだしました。
う〜ん、今の僕にはなんとなくわかるような気がする。
僕自身、その兆候が出始めてるし・・・。(^_^;)
10年後、20年後の日本ってどうなってるんでしょうね。
というか、自分はどうなってるんだろう・・・。
でも、その番組を見ていて、僕の中でフッと吹っ切れるものがあって、ある一面では逆に気が
楽になりました。
僕は、創作を後回しにして、生活のことで頭が一杯で商売に走ってる自分に後ろめたさをずっと
感じていたのですが、そんな自分自身にも、人に対しても言い訳できるなぁって。
今はもう、夢とか理想だとかそんなこと言ってられる時代ではないし、綺麗事で生きていける
時代じゃないんだ。
だから、まず生活のことを考えるのが当然なんだ・・って。
反論する人もいるかもしれないけど、はっきり言って、お金がなかったら何もできません。
綺麗事は捨てて、夢を語る前に本気でお金を稼ごう・・。
よ〜し、しっかりお金を稼いで、将来はジブリ美術館(行ったことないけど・・)に負けない
自分の美術館を作るんだ。(`ヘ´)